平井靖史

慶應義塾大学文学部 哲学専攻 教授

時間と心の哲学、記憶の形而上学。ベルクソンとライプニッツを中心とする近現代哲学。

時間と心の哲学、記憶の形而上学を専門としています。ベルクソンとライプニッツを 中心に、近現代の哲学を読んでいます。

現在の中心的な課題は、時間を、延長と時制だけでなく相(アスペクト)を組み込んだ 多層的な構造として捉え直すことです。マルチ時間スケール(Multi-timescale: MTS)という 枠組みからこれを組み立て、意識・心・自由・記憶といった問題に接近しています。あわせて、 伝統的な哲学テクストの着想を、現代の分析哲学や科学理論の語彙で再定式化する作業にも 関心があります。

著書に『世界は時間でできている――ベルクソン時間哲学入門』(青土社)、 『時間を哲学する 思考のためのツールボックス』(慶應義塾大学出版会)、 『はじめてのベルクソン 時間をひらく哲学』(講談社現代新書)ほか。

現在の関心

  • 時間の多層構造。延長・時制・相を組み込んだ時間哲学の構築
  • 記憶の形而上学。想起はどのように過去とかかわりうるのか
  • ベルクソン時間哲学の理論的再構成と、現代の記憶研究・認知科学との接続
  • 概念の成立史。十九世紀の科学と哲学のあいだで術語がどう作られたか

お知らせ

  • 2026年10月16日 NSYSU Bergson Two-Days Workshop で発表(国立中山大学(台湾・高雄))

  • 2026年9月11日 藤原辰史さんとの対談「時間を味わう——発酵・熟成・分解の哲学」(2026年7月24日・京都/司会:藤田尚志さん)の 記録動画が公開されました。発酵と腐敗を分けるものは何か、体外消化とは何をしていることなのか、 分解者にとって時間とはどのようなものか。チーズとお酒のつくり手の方々も交えた約2時間です(PROJECTマキコミヤ YouTubeチャンネル)動画を見る

  • 2026年9月6日 主要論文ページに1本追加しました。Is Bergsonian Freedom Not Deterministic?——ベルクソンの自由論は、 決定論と非決定論の二分法そのものを退けるものとして読まれてきました。しかし『時間と自由』の予見可能性批判が 壊しているのは、決定論のコア主張ではなく、予見可能性を支える二つの外在性の仮定のほうではないか。 決定論から予見可能性を引きはがす概念的な切除として読み直す書評論文です (Continental Philosophy Review 58巻2号・モラヴェックの著書へのコメント)。全文が無料で読めます紹介ページ

  • 2026年8月24日 『はじめてのベルクソン 時間をひらく哲学』(講談社現代新書)刊行。講談社の紹介ページ

  • 2026年8月17日 ベルクソンの時間論を軸に認知科学とAIの最前線へ接続した共著論文 System 0/1/2/3: Quad-Process Theory for Multitimescale Embodied Collective Cognitive Systems(Artificial Life 31巻4号)がオープンアクセスになりました。二重過程理論に System 0(前認知的な身体過程・形態計算)と System 3(集合的知能・記号創発)を加えた四重過程理論です論文を読む

  • 2026年4月 『時間を哲学する 思考のためのツールボックス』(慶應義塾大学出版会)刊行。著書一覧

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