ベルクソンの持続理論をMTSの時間論として解釈することの正当化
ベルクソン
時間論
MTS
未完了相・不可分性・有限性・多数性の四点から、持続の哲学に対するマルチ時間スケール解釈を最短で正当化する。
ベルクソンの持続の哲学に対するMTS解釈を最短で正当化するのは以下の通り。
1. 未完了相
ベルクソンが最も重視したのは、持続の「なされつつある」という生成の側面。これは文法概念で言えば「未完了相(imperfective aspect)」に相当する。
2. 不可分性
未完了である限りにおいて、持続は「不可分」とされる。分割可能と思われているのは、未完了である限りの持続ではなく、完了相のもとで見られたそれ(軌跡)でしかない。
3. 有限性
その不可分性は一般に「有限」である。ゼノンの「アキレスと亀」のパラドクスでいえば、「一歩」の時間単位を構成する。現実の運動は、有限かつ不可分な持続単位による内的な「分節(articulation)」構造が存在すると言われる。
4. 多数性
この「有限の長さ」は単一・普遍ではない。生命や意識の「緊張度」に応じて、複数の「持続単位」の長さは存在する。
結論
以上から、ベルクソンの持続理論は、それぞれが不可分の異なる時間単位からなる系列が重層的に存在する「マルチ時間スケール(MTS)」の理論として解釈できる。
初出:旧ブログ(2026年2月1日)